月曜日の深夜番組で、「紫色は何故最高位の色なのか。」が話題となっていた。
なんとなくぼーっと見ており、結論がよく分からなかった。
そこで仕方なく自分で調べてみることにした。
古代中国の五行思想では正色(青、赤<朱>、黄、白、黒)を最上とし、中間色である紫はそれより下位の五間色に位置づけた。
論語では「紫の朱を奪うを悪(にく)む。」という部分がある。
つまり、「間色の紫が正色の朱に代わってもてはやされる。」ことである。
言ってみれば、偽物の横行を憂う言葉だ。
ここでわかることは、紫なんてえのは古代においてチョイトやっかいな色であり、けっして最高の色ではなかったということである。
では、紫はいつから偉そうになってきたのか。
実は、紫を尊んだのは道教なのだそうだ。
おおー、そうか。道教が元か。
道教は、天にあって天帝の住むところを「紫宮」と呼んだ。
(そう言えば、中国の皇帝は紫禁城に住んでいたし、日本の御所にも紫宸殿なんてえのがある。)
そして、南北朝時代に紫の地位は急上昇し、五色の上に立つ高貴な色とされたという。
日本では、推古天皇の時代、冠位十二階の最上位の冠が紫であったあったとする学説があるが、これは確証はないらしい。
いずれにしても、このあたりが紫色飛躍のきっかけになったのは間違いがないだろう。
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