「かんなみ仏の里美術館」に行ってきた。
所詮、地方の仏像美術館。
期待はできないが、この際どんなものなのか、この目で確かめてやろうという、ちょいとナメテた気持ちで見にでかけた。
しかし、それはトンデモナイ見当ちがいであった。
2012年の4月に開館というから、ちょうど開館2年になる。
この仏像美術館は、函南町桑原地区にある桑原薬師堂に、里人によって守られてきた仏像24体が、桑原区から函南町に寄付されたことによって、設置されたという。
里の人によって、こっそり、しっかり守られてきた仏像であるが故、いままで生き残ってきたのであろう。
目玉はなんといっても、平安時代に作られた「薬師如来」と鎌倉時代に作られた「阿弥陀如来」だ。
本尊級の「如来」が二体あるのも妙な感じはするが、そんなことはどうでも良い。
「薬師如来」もすばらしいが、個人的には「阿弥陀如来」にすっかり嵌ってしまった。
「ここにこんなにスゲエ仏像があるのか。」と、思わず溜息が出るほどの仏像だ。
勢至菩薩と観音菩薩の両脇侍を従えた「阿弥陀三尊像」の形式をとっている。
残念ながら、観音菩薩像の方は、左手の肘から先が欠損してしまっているが、それを補ってあまりある三体の美しさであった。
(写真は、美術館のすぐ近くにある薬師堂隣斜面の「桑原西国三十三所観音霊場」石仏。表情が面白くて、次から次へとシャッターを切ってきた。)
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