優雅に箏を奏でる写真に添える言葉には相応しくないが、先日「月曜から夜更かし」という番組の中で「屁負い比丘尼(びくに)」の言葉が出てきた。
昔、身分の高い家には、その家の妻女や娘に付き添って、放屁や過失などを自分の攻めとして負う役を持った者がいた。
それが「屁負い比丘尼」である。
妻女や娘が屁をする。
その時に、この「屁負い比丘尼」が登場して言うのだ。
「私がしました。不躾(ぶしつけ)なもので申し訳ありません。」
いやはや、大変な役である。
他人の失敗をすべて負うのである。
もっとも、ここには恐らく「失敗の責任を負う」ことへの対価が発生するのだろう。
それならまあ許せる。
でも、今の世の中、対価を伴わない「屁負い比丘尼」が多くはないかい。
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