昨日に続いて「阿弥陀如来」である。
「かんなみ仏の里美術館」の「阿弥陀如来」は鎌倉時代初期の「慶派」の仏師、「実慶」であるという。
「慶派」とは、平安末期から鎌倉初期に活躍した「康慶」や「運慶」によって栄えた仏師集団で、
作風は写実的で力強い表現が特徴である。
韮山の「願成就院」には、北条時政が発願した「運慶」作の「阿弥陀如来」があるが、こちらの方がはるかに魅力的だ。
作者「実慶」は東国に定住し、幕府関係の造像に携わった仏師だろうと言われているので、おそらく確固たる信念と、強力な後ろ盾が存在していたのではなかろうか。
(写真は桑原薬師堂の石仏その②。)
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