ここでは「極点社会の衝撃」のタイトルで、日本自体が縮小して行く危機が迫っていることを告げていた。
データで見ると、今地方では高齢者すら減少し始め、2040年には地方だけでなく、日本全体が縮小して行くという。
もっとも深刻なのは、既に高齢者すら減少を始めている市町村が急増。
高齢者の年金で成り立ってきた地方経済がシュリンク(縮小)し、雇用を失った若年女性が、首都圏にこれまで以上の流入をする。
地方では若年女性が消え、「限界自治体」化、首都圏では、子供を産み育てられない女性が増加、結果的に日本全体が縮小するのだと。
地方というのは、高齢者の年金を主とする「老人経済」で成り立ってきた。しかし現在では全国の五分の一の自治体で、主要産業の介護や医療の現場において、高齢者が減ってきている実感があるという。
このような中、地方の社会福祉法人が、次々に東京で介護施設の建設を進めており、そこで働く若年女性も地方から東京に移動をはじめているのだと。
結局、高齢者の減少が新たな人口移動を生むのだ。
そして、地方から出て、東京で仕事をする若年女性たちが、次に直面するのが未婚率の高さと出生率の低さ。この世代が未婚のまま子どもを産まず、高齢化していくと東京自体も縮小する。
高齢者が減少し、若年女性が流出して存亡の危機に陥る地方。
その一方で、大都市ばかりに人が集中し、国全体が縮小する歪な「極点社会」に我々は突入しようとしているのだそうだ。
(写真は地面に落ちた桜の花びら。)
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