教員仲間に「ジャズ聴きの弟子(弟子という言い方は上から目線でオコガマシイのであるが)」がいて、最近はジョン・コルトレーンを聴いてもらっている。
コルトレーンを聴いてもらうということは、聴かせる方もタイミングをはかって聴かせなければならない。
おそらく、このタイミングを間違えると、いっぺんにジャズが嫌いになってしまうだろう。
逆にタイミングが合えば、ますますジャズにはまっていく、といったことになる。
それほどコルトレーンというのは厄介なのだ。
今回、弟子には左の「ライブ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」を聴いてもらった。
このアルバムには「チェイシン・ザ・トレーン」という、16分16秒のとんでもない演奏が入っている。
ヴィレッジ・ヴァンガードというのはニューヨークにあるジャズクラブなのだが、この演奏はそこでのライブ録音である。
「チェイシン・ザ・トレーン」の「トレーン」とはコルトレーンのことで、演奏を録音する際に、ステージを右へ左へと動きまわるコルトレーンを、録音技師が追いかけまわして録音したということで、このタイトルがついたのだと。
コルトレーンは即興で(何をどのように演奏するのか、まったく決めていない演奏)16分16秒を吹きまくったのである。(それについて行くドラムのエルビン・ジョーンズとジミー・ギャリソンも凄いが。)
なんという創造性、なんという気力・体力。
ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード
ジョン・コルトレーン
曲目リスト
1.スピリチュアル
2.朝日の如くさわやかに
3.チェイシン・ザ・トレーン
録音:1961年11月2日,3日
■パーソネル
ジョン・コルトレーン(ts,ss)
エリック・ドルフィー(b-cl)
マッコイ・タイナー(p)
レジー・ワークマン(b)
エルビン・ジョーンズ(ds)
ジミー・ギャリソン(b)3
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