シルバーウィークということで休みが続いた。
今日は休み明けで学校に行ったのだが、明日からまた休みである。
こんなに休んでいると、頭がパーになってしまうだろう。
朝の新聞小説で夏目漱石の「門」が始まった。
「三四郎」「それから」「門」と続く前期三部作である。
ところで、漱石の小説の中には所々にハッとさせられる箇所がある。
今日の「ハッ」は、「けれども彼の淋しみは」である。
「淋しみ」ですぜ。
「悲しみ」と同様、形容詞の「淋し」に「み」をつけて名刺化しているのであるが、これには、「おおー、こんな使い方があったのか」と驚かされた。
「悲しさ」「悲しみ」に比べ、現代では「淋しみ」の方は消えてしまい、「淋しさ」だけが残っているのだ。
死語となり、消えてしまった「淋しみ」であるが、漱石の小説でこの言葉を発見すると、これは妙に新鮮である。
0 件のコメント:
コメントを投稿