2015年9月16日水曜日

「南無観世音おん手したたる水のひとすじ」

「南無観世音おん手したたる水のひとすぢ」

書のほうが縦長なので、ややバランスが悪くなってしまっている。
縦長の写真はチョイトできないので、まあバランスが悪いのはしょうがないか。

「観世音」の「おん」と「おん手」の「おん」が続いている大胆な句である。
また、七・七・七と山頭火には珍しく規則性のある句でもある。
山頭火が四国八十八ヵ所巡礼で香園寺というお寺を訪れた際の句だという。

このすぐ後の句に
「秋の夜の護摩のほのほの燃えさかるなり」
があるが、「ほのほの」という擬態語がなんとも言えない。







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