2015年2月27日金曜日

松と操を比べんいざや

N西では日曜日に行なわれる卒業式の練習。

N西の校歌は校歌としては珍しい男女二部合唱である。
旋律もなかなか美しく、聴いていると頭の中にスッと入ってくる秀逸な旋律だ。
しかしながら、旋律と共に発せられる歌詞は、(これは歴史のあるどこの学校でも同様だが)極めて、暗喩的であり、難解な部分を含んでいる。

例えばN西の校歌には「松と操をくらべんいざや」の部分。
松は樹木の松である。
一方、操というのは狭義で貞操のこと。
広義では、本来やろうと思ったことや自分の主義・主張を、誘惑や圧迫に負けないで貫くこと。
おそらくここでは、後者の意味で、「自分の決めたことを、しっかり貫いていこう」ということだろうと想像した。

さて、それではこの操を樹木の松と、どう比べるのか。
要するに、松は何の暗喩か?
ということになる。
これは漢和辞典を引くことによって何となく理解できた。
辞典(三省堂 漢字海)にいわく。
松は常緑高木であり、厳寒に耐え樹齢も長いので、貞節や長寿の象徴とされる。

ん?
貞節?
貞節だったら貞操と同じ意味ではないか。
貞操というのは、「(婦人が)性的関係の純潔を保持すること。(三省堂 新明解国語辞典)」
とある。

うーん、かつて女子高校だったN西の、これは遺物なのだろうか。



0 件のコメント:

コメントを投稿