2013年10月31日木曜日

テニス膝?

またまた水曜はテニスの日。
4月にテニスを復活させて以来、雨で中止になったのは、一回しかない。
4月以降の水曜日というのは、「晴れ」の特異日か?
「晴れ」は嬉しいのだが、毎回二時間たっぷり運動すると、今までのツケというのか、体のいくつかの部品が傷んでくる。
現在の私は「肘」と「膝」の部品疲労である。
所謂「テニス肘」というやつ。
同様に「テニス膝」?

さて、膝を痛めて、初めて如何に膝が大事な部品かがわかるのであるが、これが簡単には治らない部品なのだ。
少々悔しい故、何故「膝(ひざ)」は「膝」というのか調べてみた。

語源辞典に曰く。
「ひじ」とも共通する「関節」の意味から、折りたたんだ部分をいう「襞(ひだ)」の説が有力とされる。
また、関節の意味から「節(ふし)」や「圧し折る(へしおる)」の「へし」などと同じ語系とも考えられる。

ふーん、なるほどね。


2013年10月30日水曜日

二期会

N西は今日「芸術鑑賞会」であった。
それは、二期会マイスタージンガーによる「歌の花束コンサート」のタイトルで行われた。

コンサートは、クラッシック、ミュージカル、さらに一曲だけではあったが、「サマータイム」というジャズのスタンダードも登場した。
ジャズファンの私としては、やや不満であったが、「おお、クラッシック畑の歌手がジャズを歌うと、こうなるのか」と、妙な感動を覚えた。

二期会マイスタージンガーとは二期会の会員によって不定期に編成されるダブル・カルテットで、「二期会の名歌手」という意味だという。

ところで、前から疑問に思っていたのが「二期会」の意味であった。「一体、二期会とは何じゃ?」
そこで少々調べてみると、こんな案配であった。

二期会とは、1952年に結成された声楽団体であり、2005年に「財団法人二期会オペラ振興会」に包含され、単独の団体としては存在していない。
現在「二期会」とは、「公益財団法人東京二期会」の中の声楽会員組織の意味だという。

へえーなんだかワケの分かったような、分からないような。
なお「二期会」とは、それまでの先人たちのオペラ活動を「第一期」とみなし、自らが「第二期」の中心になろうとの気概をこめた命名であるという。


2013年10月29日火曜日

絶対領域



「絶対領域」という造語があるそうだ。
何となくありそうな言葉であるのだが、実際には造語だというので驚いた。
もともとは「萌え用語」としてネット内で使われていた言葉であったが、ニーハイ(膝上・膝上丈のソックス)が女の子のファッションとして普及したために、この言葉が市民権を得、所謂オタクだけではなく世間一般にも広がったそうだ。

さて、その「絶対領域」の「領域」であるが、右の写真の→で示した部分、つまりショートパンツの下の部分からソックスの上の部分までが、「絶対領域」となるらしい。
簡単、かつイヤラシそうに言えば「太もも」だ。
聊かオジサンには眩しい部分でもある。

この「絶対領域」、TVや雑誌などのメディアで用いられることが多くなったのだが、「萌え用語」の定義で言うと、「ショートパンツ(スカート)とニーソックスの間に、太ももが見えればいい」というものではなく、どのくらい見えるかが、絶対領域の重要条件らしい。
定義としては、

(ミニスカートの丈):(絶対領域):(ニーソックスの膝上部分)=4:1:2.5
これが「黄金比」とされ、許容範囲は±25%であるという意見が有力なのだそうだ。

ん?「黄金比」 
ん?2.5

「何じゃこれは」と思いつつ、そこまで考えるのかと、妙に感心してしまうオジサンであった。






2013年10月28日月曜日

秘書

新聞に「秘書」のことが載っていた。
私自身この言葉、前から疑問を持っていた言葉だ。
「秘書」と「書」の字を使っているのに、何故「秘書」と言えば、職業とか人のことを指すのだろうということである。

新聞には次のような説明があった。
「秘書」というのは「秘蔵の書物」の意味で、平安時代から使われている言葉であり、明治時代以降、銀行などで使われてから、職業や人のことを指すようになった、ということである。

ヘー、そうなんだ。

気になるので、語源辞典でもう少々調べてみた。

初出は中国の歴史書「漢書」で、ここでは「宮中蔵書」の意味で用いられ、「人」の意味はなかったそうだ。「秘書」が日本で、職や人を表すようになったのは、幕末から明治時代に英語で「秘書」を表す「secretay(セレクタリー)」や、オランダ語の「secretaris(セクレタリス)の語が、に「書記」と訳されたことが原因のようである。「書記」=「秘書」なのだ。
また、「秘書」が「人」を表すようになった頃には、「書記」と合成した「秘書記」という言葉も用いられており、「秘書」が「人」や「職業」として定着したのは大正時代から、ということである。






2013年10月27日日曜日

疲労

テレビで「世界一受けたい授業」という番組を観た。

番組では「疲労」の原因と、その対処法について語られていた。
疲労の原因は、人間の細胞が「傷つく」ことらしい。「錆びる」という言葉も使っていた。所謂「酸化ストレス」によって、細胞が「傷ついたり、錆びたり」するのだろう。
そして、人間にとってまずいことは、その疲労を本人が気づいて居ない場合があることなのである。
人間は充実した(あるいは楽しい)時間を過ごしていると、疲労が実感できないらしい。
つまり、肉体は疲れていても、脳の方が疲れを感じないのだ。
結果、突然死のような悲劇も起こってしまう。
ライオンなどの猛獣に疲労死がないのは、脳が肉体に優先して動くことがないから、ということである。

さて、疲労の対処法は何かというと、「睡眠」と「食事」であるそうだ。
「睡眠」は、眠ることだが、眠れない時には、オレンジ色の照明にすると効果があるという。
「食事」の方は「鶏のムネ肉」が効果大であるらしい。
「ムネ肉」には多量の「イミダゾールペプチド」が含まれており、これが疲労に有効だということである。

N西の三年生諸君。
受験勉強で疲れたならば、「鶏のムネ肉」ですぞ。


2013年10月26日土曜日

メソッドとは

公文(くもん)のコマーシャルに「メソッド」という言葉が使われていた。
この「メソッド」という言葉、最近よくいろいろなところで使用されているのだが、今ひとつよく分からない言葉であった。

そこでウィキペディアで調べてみると、次のようなことが分かった。

メソッド、メソード(method)とは、方法、方式のこと。特定の分野や固有名詞では日本語訳されずカタカナのまま用いられる。
使い方は次のようだ。

・楽器の奏法。

・教育や音楽やバレエ、演劇の分野などにおける教育方法。

①バークリーメソッド 作曲法
②スズキメソード   音楽教育法
③ケースメソッド   事例研究重視した教育法
④オーラルメソッド  語学指導法 

・その他の分野の方式、技法。

①タグチメソッド  技術、製品開発方法
②高橋メソッド   プレゼンテーション技法
③ビラティスメソッド   エクササイズの方式

・計算機科学

オブジェクト指向プログラミングにおいて、各オブジェクトが持っている自身に対する操作のこと。
オブジェクトは「操作」と「手続き」から成っているが、その「手続き」の部分にあたるのがメソッド。

Smalltalklにおいて、メンバ関数に相当するものをこう呼んだ。(なんのコッチャ?)


プログラミングなんちゃらかんちゃらとなると、さっぱり分からないが、はっきりしたことは、メソッドとは「方法」のことなのである。
ジャズの雑誌などを読んでいる時に、バークリーメソッドという言葉がよく出てきていたのだが、要はバークリー音楽大学(アメリカ)での「作曲法」だったんだね。
私もこれから「Kメソッド」というやつを自分で開発してみよう。



2013年10月25日金曜日

ツインテール 

朝刊の社会面の記事に「ツインテール」のことが書かれていた。
髪の毛を2つに分けて結う「ツインテール」が人気である。単なる「おさげ髪」とは微妙に違うニュアンスで、最近は大人になってから再開する女性も増えていると。

オジサンには明確には分からないのであるが、「古くは二つ髪と呼ばれ、こめかみより上の位置でまとめる」のが「ツインテール」で「耳より下の位置でまとめる」のが「おさげ髪」らしい。



もっとも、新聞の方の記事では「ファッションとして楽しむのがツインテール。校則でしかたなくやっているなら、おさげ髪」であるという現役女子大生のコメントが記載されていた。

実は「ツインテール」という英語はないらしい。
従って「ツインテール」は和製英語である。
髪を2つに分けて結う髪型は、bunches(複数の束・房)とか、(天使の翼を意味する)angel wings などの単語で表現するということである。

そもそも「ツインテール」は、美少女二次元キャラクターを形而下で分類する上での「萌え属性のひとつ」なのだという。

ン、「萌え属性のひとつ」?
ここまでくるとオジサンは、まったく分からなくなってしまう。

さらに、この髪型は、美少女キャラクターのロリータ性を強調する「記号」という認識で使われていたが、近年では、「ある相手に好意を抱いているが、本人の前では強がってしまう」という、所謂「ツンデレ」のキャラクターに適用されるケースが多くなったということである。

ウーン、そうか。
これからは、女子生徒の髪型をもう少し観察してみることにしてみよう。




2013年10月24日木曜日

「恋するフォーチュンクッキー」動画編

再び、AKB「恋するフォーチュンクッキー」である。

興味深いのはユーチューブを観ていると、この「恋するフォーチュンクッキー」のダンスを、いろいろな団体がカバーしていることである。
そして、その団体のほとんどに老若男女が登場していることだ。
動画のタイトルは「恋するフォーチュンクッキー○○Ver」となっており、○○の部分に「サマンサタバサグループスタッフ」とか「佐賀県庁」とか
が入っている。
ダンスを踊っている人達を見ると、ある人は照れ、ある人は自信満々に、皆楽しそうに踊っているのである。

私が観て秀逸だと思ったのは、「日本交通」というタクシー会社のバージョンである。
社長を筆頭に、運転手、事務員、整備員と、それぞれの立場の社員が実に楽しそうに踊っていたのだ。
きっと、このタクシー会社は、楽しい職場なのだろうね。

2013年10月23日水曜日

藤原の効果

台風27号と28号が日本に接近している昨日から今日にかけて、天気予報に「藤原の効果」という言葉が多用されている。
不勉強でよく知らなかったのであるが、近くに別の熱帯低気圧(台風)が存在する場合、その熱帯低気圧に反時計回りに吹き込む風によって吹き流される効果が付け加わる。
そのため2つの熱帯低気圧(台風)が接近すると、それぞれがもう片方の熱帯低気圧(台風)の周りを反時計回りに接近しながら移動して行くことになる。

これが「藤原の効果」である。(1921年日本の中央気象台の台長であった、藤原咲平が提唱したので、この名がついたという。)

要は「2つの同様な勢力を持った台風が、近くに存在していると、その動きが複雑になってなかなか動きが読めない。」ということらしい。

今回の台風はなかなか難しいぞ。




2013年10月22日火曜日

日帰り温泉

土曜日のオープンスクールの代休ということで、月曜休みとなった。
「平日休みは温泉だ。」と自分で自分に結論を出し、山中湖近くの「紅富士の湯」という日帰り温泉まで出かけた。

流石に平日だけあって、温泉に来ている人も少なく、「露天風呂を独り占め」という「贅沢な時間」を持つことができた。

さて、「贅沢な時間」を持つことができたと書いたが、実はこの「贅沢な時間」は、長くは続かなかったのである。
私が良い気分で湯に浸かっている時に、目の前を腰に青いバスタオルをまいた若者の一団が通りかかったのである。
「おいおい、ここは風呂の中だぞ。バスタオルというのは風呂の外で使うものだぞよ。」

どうも話している言葉は他国語であるようだった。
私はけっして、排他国主義?ではないが、少なくとも外国の文化に触れたいのなら、もう少しその国の文化を研究しろよ。

オジサンは思わず叫んでしまった。
「グローバリズムなんか、クソ食らえ。」

(写真は温泉に行く途中にある神社の「気になる木」)


2013年10月21日月曜日

再び「ガリガリ君」


photo

再び「ガリガリ君」の話である。

赤城乳業の定番アイス「ガリガリ君」に、江崎グリコとコラボした新商品「ガリガリ君リッチ クレアおばさんのクリームシチュー味」が10月29日に登場するそうだ。価格は126円。シチュー味のアイスキャンディの中に、シチュー味のかき氷とポテトが入っている。(うーん、この感覚はちょいと想像を絶するぞ。)なんでもポテトは北海道産らしいですぞ。
 これは、グリコの「クレアおばさんのシチュー」とコラボなのだそうだ。アイスではライバル同士の両社であるが、「(前作)コーンポタージュのおどろきを超えるためにライバル!江崎グリコさんのご協力をいただきました!」なんだと。
N西の生徒諸君、誰かこのアイスを食したならば、その味を教えてね。

2013年10月20日日曜日

初冠雪

朝起きて窓から外を見ると
富士山に初冠雪。
先週まで真夏日などと言っていたのに、今日はもう気温が20度を下まわっている。
夏からいきなり冬なのであろうか。

このような寒暖差による体調の変化に、「寒暖差アレルギー」というものがあるらしい。
症状は、咳、くしゃみ、鼻水。
大きな温度差による刺激が鼻の奥を刺激して、血管の太さを変え鼻づまりや鼻水などの症状が出るのだという。

そう言えば、私もどうもクシャミが止まらない。
このアレルギー、一般的には成人女性がなりやすいのだそうだ。
その理由は、女性は男性に比べて筋肉量が少なく、体内で熱を作るのが苦手なため体が冷えてしまい、その冷えが自律神経の働きを乱してしまうのだと。

フーンそうか。
私の体はオバサンに近いのか。










2013年10月19日土曜日

セミのフォーク

写真は「ワインビストロ・ベルジェ」のフォークである。

前二回の食事の時には気づかなかったが、このフォークよく見ると、小さなセミがくっついている。
メードインフランスと彫ってあるので、フォークはフランス製なのだが、フランス人のエスプリというのか、なかなかの意匠である。

ちょいと、矛盾する言い方になるのかも知れないが、「目立たぬところに、しっかりした主張」をしているのだ。

英語でセミを「シカーラ」というらしい。
フランスでは北部のパリあたりではセミの姿は見られず、地中海沿岸地方に行くとはじめてセミの姿が見られるという。
フランス語では「cigale」というらしい。

調べてみると、このフォークは「Laguiole」というソムリエナイフをつくっている会社のキャラクターのようだ。

なんでもフランスでセミというのは、「幸福を呼ぶ」めでたい昆虫らしいですぞ。


2013年10月18日金曜日

自分の判断

ここ数年の自然現象を見ていると、「この世の中、何でも起こりうる。」の感が強い。
巨大地震、集中豪雨、竜巻、夏の暑さに最高気温、そして次から次へと日本を襲う台風。
この自然現象は、まるで、「方丈記」に出てくる平安時代の末期だ。

台風26号の雨により、伊豆大島で大きな災害が発生した。
所謂「土石流」というやつだ。
死者、行方不明者が50人を超えている。

マスコミは、行政(避難勧告のあるなし)の責任を追及しているが、これはなかなか難しい判断だったのであろう。
ただ、ニュースの中で、間一髪難を逃れた地元の人の言葉が印象的であった。
「行政(町役場)とは関係なく、私は自分の判断で避難した。」
この地元の人の避難の判断材料となったのは、自分が経験した1958年の「狩野川台風」であると。
この時に伊豆大島には土石流が発生し、町に被害をもたらしている。

これからの世の中、自分の判断が極めて重要になるような気がする。 




2013年10月17日木曜日

ウンともスンとも

先日、国語科のH先生が次ぎのように嘆いていた。
「生徒がウンともスンとも言わない。」

これは、反応がまったくない状態を表現する言葉であるのだが、さて「ウンともスンとも」の「ウン」と「スン」は、一体どのような意味があるのだろうか? 

語源事典によると、「うん」は承諾の他に、鼻息や唸るときの擬音語として用いられる。
「すん」は「うん」と語呂を合わせたもので、同じく鼻から出す音と考えられ、他に「うんともすっとも」という表現もある。
つまり、「うんともすんとも」とは、息さえ発しない意味から、一言も言わない意味となったものと考えられる。

へぇーそうだったのか。
「すん」は語呂合わせか。

(写真は長野の善光寺山門)




2013年10月16日水曜日

みやげ

先週の金曜日プラス三連休ということで、久し振りの出勤となった。
N西の金曜日は遠足。
三年生は富士急ハイランド。
ジェットコースターは、途中から風が強くなって乗れなくなったとのこと。
残念だったね。
三年生の有志さん、先生、おみやげ有り難う。

ところで「みやげ(土産)」の字であるが、その「土地の産物」が本来の意味で、読み方も「どさん」と言った。「土地」の「土」と「産物」の「産」をとって「土産」である。

一方、「みやげ」の読みは、よく見て選び、そして人に差し上げる品物を「見上げ」る。つまり、「みあげ」が「みやげ」になったということである。

すなわち、「土産(どさん)」と「みやげ」は、本来別々の言葉で使用されていたのだが、室町時代あたりに混用されるようになり、以後は当て字として「みやげ」に「土産」を使用、現在に至るという。

(写真は下諏訪大社の注連縄)

2013年10月15日火曜日

3回目のワインビストロ・ベルジェ




 3回目のワインビストロ・ベルジェである。
何度行っても期待を裏切らないのがベルジェだ。

今回の私の選択は
前菜
フォアグラのコンフィ、表面焼き。(写真料理上)

コンフィというのは、主に南西フランスで用いられる料理の調理法で、各種の食材の風味をよくし、かつ保存性を上げることのできる物質(油など)に浸して、保存性を上げる食品の総称ということである。
コンフィにする食材は肉とか果物であることが多く、フォアグラとはこれ如何に。
大体、フォアグラという脂のかたまりを、油で加熱するのだから、これはまさに矛盾である。
しかし、これがフランス料理なのでしょうね。
写真のようにフォアグラは溶けることなく、見事に焼き上がるのである。
フォアグラには、いちじくと粒胡椒が添えられる。




次に主菜
飯田豚ロース肉の厚切りロースト。
(写真料理二番目)
これには、じゃがいものグラタンも添えられる。
(写真料理3番目)

写真ではちょいと分かりにくいが、この厚切りローストのボリュームといったら、これは半端ではない。
おまけにジャガ芋のグラタンまでついているのだ。



ジジイの選択としてはボリュームがありすぎて、
チョイと選択ミスの感あり。

さて、デザート
桃のコンポート、アイスクリーム添え。

(写真料理中央下)

コンポート(フランス語)は果物をシロップやワインで煮込んだ菓子。
これもボリュームがあり、度重なる選択ミスである。
実は、写真の料理以外にもカンパーニュ(田舎風パン)が付けられているのだ。
(何事にもバランスは大事である、と言うことを思い知った、今回のベルジェであった。)

なにはともあれ、今回も大きな満足感が得られたことは言うまでもない。


2013年10月14日月曜日

ファインド・アウト

「ファインド・アウト」という映画を観た。

主人公ジルは何者かに誘拐されたが自力で逃げ出し、警察に助けを求めた。しかし、誘拐があったという証拠はどこにも見つからず、彼女の妄言ということで片づけられてしまうのだった。
それから1年後、今度は彼女の妹が姿を消してしまう。
自分を誘拐した犯人によるものだと考えたジルは、一人で犯人を追うことを決意する。

アマンダ・セイフライドが主役だというので観たサスペンス映画だが、前回の「クロエ」ほどのインパクトは得られなかった。
ストーリーがやや雑なのである。
監督の違いもあるのだろうが。
「クロエ」のアトム・エゴヤン(カナダ人監督)はやっぱり、いいなあー。

(写真は長野善光寺の参道で行われていた花嫁・花婿の撮影。)








2013年10月13日日曜日

上諏訪「萬盛庵」


 


長野県の上諏訪、ヨットハーバーの近くに「萬盛庵」という蕎麦屋がある。
蕎麦は勿論美味いのであるが、実はこの店、ラーメンで有名な店なのだ。
店に来る客の半分以上は、ラーメンを注文する。

一番下の写真がそのラーメンである。

麺は中細縮れ麺で、スープは豚骨魚介系(だと思う)。しかしながら、これは思うだけで、実際にはよくわからない。
基本が日本蕎麦の店なので、きっとそれ以外の何かが、あるのではないかと思うのです。

この店に最初に来たのは、今から三十年以上前。当時勤務していた学校の同僚の祖父?の出身地が上諏訪で、地元で人気の蕎麦屋のラーメンということで紹介されたのである。
ウーンもう三十年以上か。

諏訪湖の岸に沿った道には花梨の木が植えられている。
「萬盛庵」の前にも花梨の並木がある。
ラーメンの写真右上の袋のかかっているのが、花梨の実。
花梨はお酒にしたり、喉の薬として使用するそうである。

2013年10月12日土曜日

コノハナサクヤヒメ

「『本の神様』がよくわかる本」というタイトルの本がある。
著者は戸部民夫。
この中に「浅間神社」の項があり、興味が引かれた。
「浅間神社」が祀っているのは美人の誉れ高い「コノハナサクヤヒメ」である。

古事記によると、高天原から降臨した天孫ニニギ尊(みこと)が、コノハナサクヤヒメを見初めて、結婚を申し込んだとき、父神のオオヤマヅミ神は、大いに喜び、姉のイワナガヒメと一緒に献上した。
しかし、姉は山の岩石の霊の化身で醜い娘だったため、嫌われて返されてしまった。
父神は失望し、次のように言ってきた。
「娘二人を一緒にさし上げたのは、姉は生まれて来る子の命が石ののように永久であることを願い、妹は木の花が咲き満ちるようにと、占って決めたからです。姉が返されたことで、子の命は木の花が散るように、短くなるでしょう。

このことによって、本来永久に与えられべき天皇の命が短くなっていまったのである、と。



2013年10月11日金曜日

「4分33秒」

昨日、マツコと有吉の「怒り新党」という番組の中で「ジョン・ケージ」の楽曲、「4分33秒」を紹介していた。
この曲、音楽は音を鳴らすものという常識を覆す「無音の」音楽で、楽譜には

I
TACET
II
TACET
III
TACET
第1楽章
休み
第2楽章
休み
第3楽章
休み



とだけ書いてあるそうだ。

番組で紹介した演奏の様子を見ていると、指揮者が出てきたかと思うと、指揮者もオーケストラの演奏者もただひたすら、「4分33秒」の間、何も音を出さずに沈黙が続く。
観客も勿論だまって、その状況を見ているのだ。
この曲は、「『無』を聴くものというよりも、演奏会場内外のさまざまな雑音、鳥の声、木の揺れる音、人のざわめきなどを聴くものである。」ということなのだそうだ。

「4分33秒」の意味は、「4分33秒=273秒」ということから、「絶対零度(マイナス273度)=無」と捉える意見があるそうだが、これはジョン・ケージ自身が言ったことではないという。
ヘー驚いたね。




2013年10月10日木曜日

鹿に遭遇

水曜日はテニスの日。
であるのだが、今日の御殿場地方は、台風の影響を受け、ひどい風と雨。
おお、今日のテニスは中止だわい、と安心してのんびりしていた。
とろがである、いつまでたっても中止の連絡が来ない。
これは行くしかない、ということで沼津まで出かけた。
するとどうだろう。
途中からウソのように、雨風は止み、青空さえ見えるではないか。
同じ静岡県とは思えませんでした。

さて、愛鷹にあるテニスコートに近づいた時である。
なんと車の前を鹿(そう、あの奈良公園にいる角のはえた鹿である。)が横切った。
鹿はゆうゆうと、しかも私の方をチラット見て、ニタッと笑顔(ン?)までみせたのである。
あの鹿は一体何なのだろうか。

本日の天候といい、鹿といい滅多にないこと。
何かいいことの前兆だと良いなあ。



2013年10月9日水曜日

距離感

以前にも紹介したのだが、小池龍之介という面白い僧侶がいる。
自身で、お経を唱えず葬儀や法要に関わらない、東大出の異色僧侶である。

彼はエッセイ「仏典を読み込む時の距離感」の中で、次のように言う。

宗教(たとえそれが仏道であれ)には、宗教に執着する人間の微妙な危うさがある。
熱心な人ほど、教典に記されていることが一言一句すべて真理であるかのように受け取る傾向が見られるものだ。しかし、究極的に教典は単なる文字にすぎない。

例えば「経集」中、護身の呪文として唱えられることの多い「宝経」では、何度も「僧団」をほめたたえ、いかに布施を受けるにふさわしいかが力説されている。そのような自画自賛的なことを釈迦がわざわざ説法するとは考えにくく、これは後で教団が権威づけのために作ったと、疑いたくなる。

ウーンなるほど。
「聖典」と言われるものほど、少しさっぴいて読み込むくらいの距離感が必要なのだろう。
このことは、人にものを教えることを生業としている私自身も、大いに注意しなければならないことだ。




2013年10月8日火曜日

台風

台風24号が九州に近付いている。

古典では野の草を吹いて分けるということで「野分(のわき)」という。
「源氏物語」や「枕草子」などにこの言葉が出てきているので、平安時代にはこの表現であったことがわかる。
台風の通り道である沖縄では「カジフキ(風ふき)」とか「テーフー(たいふう)」と呼んでいたという。

台風の名の由来については、ギリシャ神話に登場する恐ろしく巨大な怪物デュポン(typhoon)から命名されたとか、ペルシャ語で嵐を意味する(tufan)が台風となり、英語では(typhoon)となったなど、諸説があるそうだ。

2013年10月7日月曜日

「笑」

驚くほどネタがない。
こんな日もあるものだと、思わず苦笑いをしたところ、「苦笑い」の「笑」の字はなぜ「笑」なんだろうということが頭に浮かんだ。

さっそく漢和辞典を引いたのだが、どうもこれが謎である。

一説には(これはあくまでも一説である。)「笑」は「竹」と「夭(よう)」から成り立っており、「竹」は風を受けるとその体が「夭屈(かがまる)」、ちょうど人が「笑う」時のようだ、とある。

ウーンそうか、あまり説得力はないが、取りあえずこの説に従っておこう。

2013年10月6日日曜日

NORTH BIRD

寺久保エレナというジャズのアルトサックス奏者がいる。
今日、久し振りに彼女のCDを聴いて「やっぱり凄いな感」を新たにした
彼女がデビューしたのは三年前、18歳の高校生の時である。
ちょっとサックスが上手い女の子であれば、全国に山ほどいるのだろうが、彼女の演奏を聴いたジャズファンは、度肝を抜かれる。
当時は北海道札幌の高校に在籍しており、チャリー・パーカーを信奉しているので「ノースバード(チャーリー・パーカーはバードというあだ名があった。)」の名がついた。

ファーストアルバムもこのあだ名から「ノースバード」というタイトルであったのだが、この時のリズムセクションがとんでもないメンバーなのだ。
ピアノがケニー・バロン。
なんとケニー・バロンですぞ。
現在プレイしている最高のジャズピアニストだと、私はかたく信じている。
そして、ベースがクリスチャン・マクブライト。
「スーパーベース」のベーシストだ。
(サードアルバムではベーシストにロン・カーターまで参加している。あのマイルス・デービスのバンドにいた、ミスターベースのロン・カーターである。)

何れにせよ、現役の女子高校生が世界のトップクラスのプレイヤーとセッション、それも臆することなく堂々と吹いているのだから、これは驚愕というほかないのである。

(ユーチューブで是非観てみてくださいな。)


2013年10月5日土曜日

ジャッキー・コーガン

「ジャッキー・コーガン」という映画を観る。
政治的なニュアンスの強い映画なので、娯楽的な爽快感はないのだが、「ウーンなるほど感」は、強いものがあった。
主演はブラッド・ピット。
監督がオーストラリア人のリチャード・ジェンキンス。

彼の作品は以前「ジェッシー・ジェイムスの暗殺(アメリカの西部開拓時代の伝説的なアウトロー、ジェッシー・ジェームスと、彼を慕いながら最終的には彼を背後から撃ち殺したロバート・フォードの皮肉な運命の話。)」を観たことがあった。

この時の主演もブラッド・ピットである。
監督、主演が同じであり、映画のトーンも当然同じようになるのだが、あえて相違点をいうのなら、今回の「ジャキー・コーガン」のほうが、よりメッセージ性が強いということだろうか。


さて、「ジャキー・コーガン」は、胴元を犯人にでっち上げる計画で賭場を襲ったチンピラ、その計画の立案者、さらに割を食った胴元と、すべてが、組織から依頼を受けた、凄腕の殺し屋「ジャッキー・コーガン」に始末されてしまう話である。

これは、「客から預かった金をパアにした銀行は、税金で助けられたが、客の金を盗まれた博打の胴元は、無実でも責任をとって処刑される。」という2008年のアメリカ金融危機に対する批判なのだそうだ。
映画の中で「ジャッキー・コーガン」は言う。
「国家には福祉と保障がある。でもアメリカは自己責任だから、それは国ではなくビジネスだろう。」




2013年10月4日金曜日

さらにコスモス

ここのところ三回ほどコスモス畑に通った。

裾野の「ヘルシーパーク」は富士山が花の背景となる場所なので、素人カメラマン(私も含めた)がよく来ている。
この日は富士山には雲がかかっていて、富士山ファンには、あまりよいコンディションではなかったのであるが、私は幸いなことに、富士山にはあまり興味がない。
がっかりして帰る富士山ファンを尻目に写真を撮り続けた。
私に興味があるのは、コスモスだけなのである。

コスモスという花、青空と白い雲がよく似合う花だ。
色彩の配合の妙とでもいうのか、ピンクっぽい花も、赤に近い花も、空や雲によく映える。
不思議な花である。








2013年10月3日木曜日

遷御の儀

伊勢神宮において、式年遷宮の「遷御の儀」が行われた。
伊勢神宮は20年毎に社殿を造り替える(常若の思想)のだがその時のもっとも重要な儀式が、御神体(欠けている鏡らしい)を新しい正殿に移す「遷御の儀」なのである。

さて、伊勢神宮には、太陽を神格化した天照大神を祀る皇大神宮と、衣食住の守り神である豊受大御神を祀るの二つの正宮があって、一般に皇大神宮は内宮、豊受大神宮は外宮と呼ぶ。
(観光では、ほとんどの人が内宮だけを参拝するのだそうだ。)


さてさて、何度目かのコスモスである。
青い空に映えるのがコスモスである。
何枚写真にとっても、飽きないのがコスモスである。

というわけで、これからまた何枚かのコスモスの写真を載せてみよう。







2013年10月2日水曜日

学校から姿を消したもの

昨日深夜のテレビ番組、「月曜から夜更かし」では「近年、学校から姿を消したもの」を取り上げていた。
例えば、理科の実験に使用する「アルコール・ランプ」。
倒すと危険であるという理由で、小学校から姿を消したということである。
他には、ライン引きに使う「石灰」。
これも人間にとって有毒ということで、姿を消した。
さらにプールに入る前に腰まで使って身体の消毒をする水槽、塩素が身体に悪いのだそうだ。
最後に焼却炉。
これは1997年、ダイオキシンを発生させる元になるということで、全てが廃炉となった。

アルコールランプは別として、その他のものはすべて経験し、身体のなかに取り入れてきた人間は一体どうなってしまうのだろうか。

2013年10月1日火曜日

「匝瑳市」と「宍粟市」

日本の「市」の名前には、読み方が極めて難解な「市」がある。
その代表的なものは、「匝瑳市」と「宍粟市」。
実は、これは昨日ふれた「おらが町のお悩み陳情」の中で出てきた「市」でもある。

「匝瑳」は「そうさ」と読む。
「匝」の意味は「めぐる・全体に及んださま・すべての」など。
「瑳」は「玉の色が白く光沢があるさま・笑ったときに歯が見えるさま」ということである。
ウーンなかなか美しい名前だ。

「匝瑳市」は千葉県北東部に位置。
また九十九里浜に面しており、人口は38000人ほど。

一方、「宍粟」は「しそう」と読む。
「ウ」かんむりに「六」と「西」の下に「米」である。
「宍」は「獣や鳥の肉・筋肉・ドーナツ状の壁・果実や野菜の食用にする部分・人の歌声」などの意味を持つ。
「粟」の字は、いわゆる「あわ」であるが、よく「栗(くり)」と間違えられるそうだ。

「宍粟市」は兵庫県中西部にあり、近くには姫路市などがあるということである。
人口は39000人ほど。

両方とも漢字の意味は奥深いが、読みはやっぱり難しいよね。