「服」という字は不思議な字である。
まず、名詞と動詞に分けられ、名詞では「着物」であるとか「仕事」などの意味を持つ。
さて、面白いのは動詞だ。
漢字の専門家ではないので、迂闊なことは言えないが、動詞の「服」は大きく分けて四つの意味がある。(この言い方はかなり乱暴な言い方だが)その四つとは、
①着る意味 服装
②従う意味 服従
③感心する意味 感服
④薬を飲む意味 服用
である。
この①から④の意味が、一体どこでつながるかというと、「服」の字の成り立ちのような気がするのだ。「服」は偏の「月」、これは「舟」を表すらしい。そして右側の旁(つくり)、「皮」から立て棒をとったものは、馬車に使う「そえ馬」だという。
つまり「舟」と「そえ馬」の意味するところは、「用いる」こと。
この「用いる」ことで考えると、①から④すなわち、「着る」「従う」「感心す
る」「薬を飲む」が繋がってくる。「装いをもちいる」「従ってもちいる」「心をもちいる」「薬をもちいる」のである。
やはり、ちょっと乱暴だったろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿