2017年8月18日金曜日

上品上生

今年の「ずんぶり浸る展」に使用予定の写真である。
三年前、書道教師のSさんと諏訪湖で合宿した際に撮影した「万治の石仏」だ。
この写真では全体像が分からないが、石仏はとてもユニークな姿をしていらっしゃる。
(興味を持たれた方は是非ネット検索をして頂きたい。)

さて、今回の写真は、この両手で印を結んでいる「万治の石仏」の、手の部分だけをクローズアップしてみた。

この印を「上品上生(じょうぼんじょうしょう)」というらしい。
「上品上生」とは、浄土教で極楽往生の際の階位のひとつ。
階位は「九品(くほん)」といわれ、「上品上生」「上品中生」「上品下生」から「中品上生」・・・「下品下生」までの九つの階位である。
つまり、「上品上生」は「九品」の最上位となる。

「観無量寿経」によると、その意味は、現生での生活が非の打ち所がない善人であり、臨終の時には仏が迎えに来てくれて即座に極楽往生できるのだと。

何故「万治の石仏」が「上品上生」の印を結んでいるのかは定かではないが、まずは目出度い印なのである。

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