2017年8月16日水曜日

安曇(あど)

松本健一「司馬遼太郎が発見した日本」を読んでいると、「安曇(あど)」という地名について書かれた部分があった。「安曇(あど)」とは、かつて日本にたどり着いた海洋民族の土地の名で、琵琶湖の西の堅田の、もっと北に位置するところだという。

ワタシの知っている「安曇」は、「安曇野」の「あづみ」である。
「安曇(あづみ)」は「あ・すむ」で、「あ」とは「吾」、「すむ」は「住む」である。すなわち、海で生活する人びとが「住む」土地を意味するのだそうだ。

さて、海洋民族となると信州という山国に「ナシテ?」ということになる。
非常に不思議に思ったが、海洋民族は、かつて糸魚川から安曇野まで入って、さらに諏訪湖までたどり着いたという。
諏訪の有名な御柱祭は、山から大きな木を伐り出してきて、それを神社の境内に立てる祭りだが、もともとは、目的地に到着して、必要がなくなった船の竜骨(船の中心の背骨の柱)か、もしくは帆柱にするような大木を立てたということである。

へー、諏訪湖に海洋民族かあ。

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