2017年7月11日火曜日

所有とは何か

「顔の所有」について続編である。
果たして「顔」というのは、自分の「所有物」であるか否か?
という問題だ。

西欧の思想史において、「所有」という観念は常に「意のままにしうること」=(随意性・自由裁量権)という観念に置き換えられてきた。
この視点から考えると、「自分の顔」は「身体」と同様である。

身体が痛い時「自分の意」ということで、その痛みを治すことはできるだろうか。
「自分の顔」も同様、「意のまま」にはならないのである。
つまり、「意のままに」ならないということは、自分の「所有物」とは言えないのだ。



2 件のコメント:

  1. だからこそ意識が在るのではないでしょうか。

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    1. おっしゃる通りかもしれません。

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