2017年7月1日土曜日

西行

土曜講習あり。
ただし、本日はN西のみであった。
掛け持ちでないことは、ちょいと気分を楽にする。

N西の講習では、鴨長明「発心集」の西行についてふれている部分の演習を行なった。

西行法師は「山家集」でも有名な優れた歌人である。
しかしながら、その歌人としての才能以上に有名なのは、彼の生き方のエピソードだ。
もともとは、佐藤義清(さとうのりきよ)という北面の武士であり、平清盛を友人に持つという話もある。
つまり、腕っぷしも強く華麗に和歌も詠む、極めて魅力的な人物だったのである。
魅力的な人物だったがゆえに、女性も興味を示さないはずがない。
西行の出家の原因も、高貴な女性との恋愛が絡んでいるという話もあるくらいだ。

さて、今回補習でふれた部分は、西行が出家するにあたって、かわいがっていた娘を弟にt託したのであるが、数年間修行したあと京を訪れる機会があったので、娘をそっとのぞきに行った。
すると、娘は粗末な身なりで身分の低い子供たちと外で遊んでおり、西行の姿を見た娘は、父とも知らず恐れて身を隠した。
という話である。

なんとも可哀そうな西行だ。




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