2017年7月16日日曜日

「滅相もない。」

日曜の大河ドラマ「女城主直虎」を観ていると、「滅相もございません」の語が出てきた。
はて?
「滅相もない」の「滅相」とは何だろう。
「滅相もございません」とは、言い換えれば「とんでもございません」の意である。
したがって、「滅相」とは、おそらく「とんでもない」という意味であることは想像できる。
では何故「滅相」が「とんでもないこと」なのか。

どうも文字からいって、仏教関係の語であることは、見当がつく。
そこで「語源辞典」調べてみた。
以下は語源辞典による。

滅相とは仏教語で物事や生物の移り変わりを四段階に分けた四相のひとつ。四相では事物がこの世に出現することを「生相」、存在・持続することを「住相」、変化することを「異相」といい、消えてなくなることを「滅相」という。
「滅相」の業が尽きて命が終わる段階の意味から「とんでもない」という意味の「滅相」が生まれ、「滅相」どころではないの意味で、「滅相もない」と使われるようになった。

この説でいくと、「命が終わる」相の「滅相」もないのだから、これはもう「とんでもないこと」という訳なんだろうね。









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