2015年3月4日水曜日

ラウンド・ミッドナイト

ジャズピアニスト、セロニアス・モンクの作った曲に「ラウンド・ミッドナイト」という名曲がある。
今夜、この曲を久しぶりに聴いてみた。

これは、モンクが19歳の時に書いたもので、1944年にチャールズ・クーティー・ウィリアムスが300ドルで版権を買い取り、彼のオーケストラのテーマ曲にしたという。この曲の歌詞もそのころ付いたらしい。

この「ラウンド・ミッドナイト」、直訳すれば、「真夜中頃」に他ならないのであろうが、その歌詞をもうちょいと調べてみたくなった。
勿論、この歌詞は後付けであるので、モンク自身の「思い」とは、異なったものとなっているのだと思う。

(歌詞は、「W&R:Jazzと読書の日々」より引用) 




話しても良いかしら、真夜中の話を
日暮れ過ぎまでは元気に過ごせても
夕食時になると気持ちが沈み始める
でも、ほんとうにつらいのは真夜中

想い出はいつも真夜中によみがえる
真夜中になると押さえ切れなくなる
心はいまでも、あなたとともにある
真夜中はそのことを知っているのね

ケンカしてまだ仲直りしてないけど
そんなことで愛が終わるというの?
気づいたの、あなたにいて欲しいと
あなたがいないと私の心はからっぽ

私たちの愛に今一度命を吹き込んで
天使よ、あの人が帰るように歌って
二人の愛を確かな壊れぬものに変え
あの頃の真夜中を私に返して欲しい

真夜中は過去の時間。日中は日々の忙しさに気が紛れる。しかし夜になると、そこには「過去」が待っている。「過去」は宝箱のようなもの。中には「後悔」が詰っている。特に真夜中は一人っきり。祈ってみても、真夜中は神様も眠っていて、その祈りが聞き届けられることはない。

うーん、なかなか趣きがあるなあ。

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