歌番組でサザンオールスターズの新曲「イヤな事だらけの世の中で」を紹介していた。
なかなか魅力のあるメロディーであり、思わず聴き入ってしまったのであるが、歌詞を見ていると、やや気にかかるところがあった。
歌詞にいわく
月はおぼろ 花麗し
春は霞か 桜は紅枝垂れ
暖簾越しに 鴨川(かわ)は流れ
祇園囃子に浮かれて 蝉時雨
(略)
嵐山(やま)は粧 いろは紅葉
(略)
凍てつく胸に 小雪が舞っている
要は、京都の春夏秋冬を借景にして、つらい心を表現しているのだが、ちょっと気にかかるるのは、「鴨川」のことを「かわ」としているのに、「嵐山」を「やま」と言ってしまったことだ。
古典の授業では、こう説明する。
京都で「かわ」と言えば「鴨川」、「やま」と言えば「比叡山」のこと。
古典の常識だと、「やま」は「比叡山」なのだ。
きっと、「比叡山」としたのでは、絵にならなかったのだろう。
「常識を無視するのが、サザンなのだ。」と言ってしまえばそれまでなのだが。
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