昨日、今日の写真は「風鐸(ふうたく)」である。
通勤途中、岡の宮の光長寺に寄ってみたところ、ある坊の門に吊されていた。
「風鐸」は塔(塔の原型は卒塔婆、所謂ストゥーパであり、墓標である。)の軒に付けられ、魔よけの意味があったようだ。(例えば五重塔など。)
普通、堂宇や塔の四隅に吊されるのだが、ここでは門に吊されていたので多少妙な感じはした。
「風鐸」は、仏教が中国経由で日本にもたらされた時に、時を同じくして、やってきたようだ。
また、「風鐸」は仏教本来の物ではなく、中国発祥であるという。
実は「風鐸」は「風鈴」であり、その「鈴」の音色で邪気を払う意図を持っていた。それが建築の装飾に使われるようになると、華美になり巨大化し、強い風でないと、到底ならないものになったそうだ。
「風鈴」はチリン、チリンと風流な音を出すが、この「風鐸」は一体どんな音なのでしょうかね。
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