2013年11月10日日曜日

コシヒカリ対ササニシキ

夕方のテレビ番組で、日本の米についての話があった。
そして、ここには「なるほど」と納得出来たことがいくつか出てきた。
一つは、最近の米が水っぽい理由である。
(私は、水っぽい米は苦手だ。あまり美味いとは思わない。)
水っぽい原因は、現在食べられている米のほとんどが、コシヒカリ系であることのようだ。
かつて、日本の米はコシヒカリとササニシキが人気を二分していた。
ところが1989年には20万ヘクタール作られていたササニシキが、2000年には2万ヘクタールまで落ち込んでしまったのである。
一方、コシヒカリは今でも毎年55万ヘクタール程度作られている。
これだけ差がついたのは、ササニシキは寒さにも暑さにも弱く、扱いがコシヒカリよりも大変だったから、ということである。(要は、大変手間のかかる米なのだ。)
さらに、現在の食生活もササニシキ衰退の要因となっている。
今日の番組でも言っていたが、とうとう米の消費量がパンに超されてしまったのである。
コシヒカリとササニシキを比較すると、コシヒカリは味が濃く、粘りが強いのに対して、ササニシキはあっさりしていて粘りも弱いという。
つまり、一日三食米を食べることになれば、ササニシキの方が飽きがなく、たくさん食べられる。
パンとかパスタ、あるいは麺類が、朝食・昼食に入り込んだ今、ササニシキは追い出され、味の濃いコシヒカリが好まれるようになったのだと。

冷めても美味いササニシキ、米はこれだと思うのですがね。

 

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