夜NHKスペシャルという番組を観た。
今回はユニクロのバングラディッシュ進出について取り上げていたのであるが、その中にチョイと気になる言葉があった。
現地で販売促進の仕事をしている日本人の社員責任者が「可及的速やかに改善していかなければならない。」とのコメントをしたのである。
「ン?可及的速やか?」
「可及的」とは漢文的な用語で、「及ぶ限り」とか「できるだけ」の意味のある副詞である。
ただし、この言葉、役人(行政)や政治家の用語としてよく使われる言葉であって、そのニュアンスは、「出来る範囲でやってみますよ。でも物事には順序がありますからね。」程のものであろう。
すなわち、「可及的」という副詞は、その下の「速やか」を体よく誤魔化すための、実によく出来た言葉のような気がする。
したがって民間の、しかも世界のトップを狙っているような企業戦士が使用すると、どうも妙な感じになってしまうのだ。
こんなふうに思うのは私だけでしょうかね。
0 件のコメント:
コメントを投稿