兎角(とかく)という言葉がある。
意味は、「あれこれするうちに(当面の対象がひとつの事に限定されないことを表す。)」とか「ややもすれば(一般的にそのような悪い状態・傾向が、しばしば見られることを表す。)」の意味がある。
兎角の本来の意味は、「ウサギのツノ」。
つまり、「あり得ないもの。」
従って、「誤ったものの見方。」のことで「それについて論ずるのは無益だ。」という趣旨で使われた。
「左右」と書いて、「とかく」と読ませる場合もある。
この言葉は、「あり得ないもの」の意味であれば、極めてわかりやすいのに、だんだん分からない方へ変化してしまった、典型的な言葉ではなかろうか。
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