今は黒部ダムというのが正式の名前だ。
長野県から登っていくのだが、ダムのある場所は富山県である。
標高は1470メートル。
長野県の扇沢と言うところからトロリーバス(パンタグラフから電力を取り入れたバス。正式には、「無軌条電車」というらしい。日本では、アルペンルートの二路線のみ運行。)という珍しい乗り物に乗る。
ほとんどがトンネルの中を走るのでトンネルを出たところが、黒四ダムである。
上の二枚の写真が黒四ダムの写真である。
黒部ダムについては、「黒部の太陽」という映画においてドラマ化されているのだが、それはもう想像を絶する困難があったということだ。
ダム建設に関わった作業員は、延べ1000万人を超え、さらに作業での殉職者が171人もいたという。
二番目の写真が、その殉職者のための碑となるブロンズ像である。
さて、黒四ダムからケーブルカーに乗り、黒部平に移動、ここの標高が1826メートル 。
そして黒部平から、左の写真のロープーエー(立山ロープーエー)
で、いっきに標高2316メートルの大観峰まで。
ここは、もう別世界である。
下の写真が大観峰の写真であるが、気温はマイナス4度。
雪合戦ができる程の積雪だ。
大観峰から再びトロリーバスで、今回の最高地点の室堂。
室堂の標高は2450メートルである。
ここまで来ると、気色は真冬の北海道となる。
ただ、恐ろしいことに、ここまでバスがチェーンをつけて登って来て我々を乗せ、標高977メートルの美女平まで下るのである。雪景色の中、標高差1500メートル近くをバスは、素知らぬふりをして下って行く。
たいしたものである。
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