2012年11月20日火曜日

妓王のこと

日曜日にNHKの大河ドラマ「平清盛」を観た。
「平清盛」は大河ドラマにしては、極めて不人気な番組であって、まわりの人の意見を聞いていても、「人物が複雑すぎて、疲れてしまう。」など、マイナス評価が多かった。
 しかし、私は「へそまがり」なので、そういう評判の番組は「意地でもみてやるぞ。」という気になり、今でも日曜日には欠かさず観ることにしている。
 さて「平清盛」であるが、今回は「妓王」という白拍子(この時代の踊り子)が登場した。番組の中では、短い時間での登場であったが、「妓王」に関してのエピソードはとても悲しい。
古典の「平家物語」にそれはあり、清盛の横暴さを表現することによく使われる話でもある。
 一時、清盛の寵愛をうけた「妓王」が別の白拍子「仏御前」の登場によって、いとも簡単に捨てられてしまう。
簡単に説明すればこんな話なのだが、最初、清盛に追い返されそうになった「仏御前」を、無理を言って、清盛に会わせたのが「妓王」なのである。
つまり、自分が良かれと思ってしたことが、やがて自分を不幸にしてしまうパターンなのだ。
時に、人の運命っていうのは悲しいものだね。

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