遥か昔学生時代に、定食屋で「目玉焼き定食」という、ご飯にみそ汁、おかずは目玉焼きのみという定食を食べた記憶があるが、これはお金がないゆえの仕方のない選択だったような気もする。腹が減って、やっとかき集めたお金で食べたのが、「目玉焼き定食」なのだ。しかしながら、その美味さ、それはもう天にも昇る心地だった。
考えてみると「目玉焼き」という料理ほど、簡単だが奥の深い料理はないように思う。形にしろ、色にしろ、これしかないというものである。三角とか四角の目玉焼きが想像できるだろうか。ピンクとか紫の目玉焼きが想像できるだろうか。あの黄みの丸い形、あの鮮やかな黄色だから良いのである。また焼き方ひとつとってもいろいろである。、黄みをやわらかくする焼き方、かたくする焼き方。さらに、目玉焼きに何をかけて食べるのか。ソースに醤油にマヨネーズ、塩胡椒というシンプルな方法もある。味を重ねるなら、ソースとマヨネーズあるいは醤油とマヨネーズ。(私はこれが結構気に入っている。)実に奥が深いのである。
うん、明日の朝は「サニーサイドアップ」にしよう。
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