2020年11月2日月曜日

紙垂(しで)

さて、今日から再び写真展の案内をしてみたいと思う。

今回の写真展のテーマは「比べる」であるが、先日第一回目として「羅漢」を提示したので、これと対応させるために「紙垂」を展示してみた。神社などにある和紙でつくられたアレである。

以下、説明書きを載せてみることにする。


紙垂(しで)

 

神木に巻き付いている縄が「注連縄(しめなわ)」、また縄にぶら下がっている白い紙が「紙垂(しで)」である。
紙垂(しで)とは、注連縄(しめなわ)や玉串(たまぐし)などに垂らされている稲妻形の紙のこと。
紙垂(しで)を垂らす意味は、そこから先が神聖な場所であるという境界線の役割をしているということである。

紙垂の稲妻形についてはいろいろな説があるらしいが、「雷があると稲が育ち豊作となるので、その雷光をイメージし、さらに稲妻によって邪悪なものを追い払う。」という説がなかなか説得力がある。

また、「しで」という言葉は動詞「垂づ(しづ)」の連用形で、「しだれる」と同根であるとも。

 

写真は、小山町須走にある浅間神社で撮ったもの。

紙の質感が気に入ったので展示してみた。

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