先日のテレビ 番組に、「人が手を振るのは何故か」の問いが出ていた。
番組ではその理由を「魂(たま)振り」だと言っていた。
では、「魂振り」とは何か?
「魂振り」とは神社の参拝の「二拝 二拍手 一拝」で拍手を打つ時の音や、鈴を鳴らしたりする音によって、神様の魂を奮い立たせて、招き寄せる、神ががりの儀式である。
これは中国の歴史書『魏志倭人伝』(ぎしわじんでん)にも書かれていると言う。
それが、やがて人に対しても行なわれてようになり、『万葉集』でも恋する相手に袖を振ることが、相手の魂を引き寄せる『おまじない』になっている。
日本人が「いってらっしゃい!」と手を振るのも合図的な意味があるわけでなく、『魂振り』の意味なのだそうだ。
昔の人は出掛ける人に対して、手や袖を振ることによって神霊を招き寄せ、その神霊の御加護よって安全に旅にでかけるようにと祈ったものらしい。
ワタシ自身、生徒が手を振ってくれたり、ワタシが手を振ることは、所謂親愛の情だと解釈していたが、これからはこのことも頭に入れておこう。
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