NHK(最近ジジイになったのか、NHKばかり見ております。)の「クローズアップ現代」において、優良であるはずの中小企業の経営者が、次世代に上手くバトンタッチができず、廃業しているケースが多くなってきたことを紹介していた。
中でも驚いたのは「はごろもチョーク」。
写真のチョークである。
この我々がもっとも馴染んでいるチョークの会社が、後継者が見当たらず、2015年に廃業。
その技術をすべて韓国の会社に譲渡販売したということである。
抜群の商品価値を持ったチョークなのに、これは実に口惜しい。
結局、将来を見据えたときに電子機器に取って代わられるのではないかという不安が大きく、このような結果になったのだそうだ。
はごろもチョークを廃業に追いやったのは、教育者にも責任の一端はあるようだ。
学校というところは、新しいものにすぐ飛びつく習性がある。
研究授業などでも盛んに電子機器を利用したがる。
やれ、パワーポイントがどうだとか、電子黒板がどうだとか。
しかし、毎日毎日パワーポイントを使った授業などとてもできまい。
やはり、チョーク一本での授業にはかなわないと思う。
だいたい、ワタシなんぞは、先輩教員のチョーク一本、教科書一冊をもって授業に行く格好よさに憧れたものだ。
そんなこと、今はないのだろうかなあ。
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