「投げ出した脚をいたわる」
山頭火の句だ。
これは、勿論「山頭火自身が旅を続けることによって、痛めた脚を労っている図」である。
しかしながら、我々は、それぞれが、それぞれなりのアプローチを試みた。
書の方は「投げ出した」にポイントを絞って、その「投げ出した」感をより強く表現するために、あえて利き腕ではない左手で書を書いたという。
最初は右手で何枚も書いてみたが、納得のいくものが現れず、思い切って左手にしたところ、書き出して二枚目に満足のいくものが生まれたのだそうだ。
書の素人からすれば、フーンといったところだが、まあそれが書なんだろう。
さて、私の写真の方は「投げ出した脚」の「脚」に拘(こだわ)ってみた。「脚」は「足」ではなく、「脚」なのでる。
したがって、靴を履く「足」の部分はいらないのだ。
それが膝を中心とした部分に焦点をもってきた理由である。
こんなことを「フムフム」と言って、納得していただけると、恩幸、これに過ぎたることありません。
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