三年生の放課後補習において、井上俊の「遊びの社会学」を扱った。
その文章の中に、なかなか面白い箇所がでてきたので紹介してみたい。
「詐欺師フェーリクス・クルルの告白」において、トーマス・マンは詐欺師と芸術家とを紙一重のほとんど区別しがたい存在として描いた。
クルルによれば、詐欺師の仕事は「無から有効な現実を創造すること」であって、そのためには芸術家と同質同等の才能と努力が必要とされる。
実はこの部分、読解の問題演習においては、あまり重要な部分ではなく、言ってみれば大事にされないところである。
面白いことが書いてあるのにね。
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