春の嵐。
昼過ぎから雨風がだんだん激しくなり、夜には完全に嵐となった。
春の嵐は、メイ・ストームとも。
4月後半から五月頃にかけて、低気圧が日本付近で台風並みに発達する現象で、低気圧に向かって吹く強い南風や雷を伴った強い雨によって、海山を中心に大荒れとなる。
ちょうど今頃は、北にある冷たい空気と南の暖かい空気の温度差が大きいため、空気の上下動が激しくなる。その激しさは、そのまま低気圧の発達に結びつくという。
日本付近がその空気の境目なのだ。
現在、午後の九時半をまわったところであるが、予報通り雨と風はピタリとやんだ。
春の嵐を詠んだ俳句には、このようなものがある。
人の世のかぎりなき欲春嵐 村田静枝
せめぎ合ふ季のうつろひ春嵐 葺石鈴代
放尿や右へ左へ春嵐 小倉喜郎
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