カレーという言葉を最初に記録したのは、16世紀に南インドのゴアを占領したポルトガル人である。
南インドで使われるタミル語とカンダナ語に、野菜や肉をを意味する「カリ」という共通の言葉がある。
スープをかけたご飯を食べているインド人にポルトガル人が「それは何か」と尋ねると、インド人はスープの「具」を聞かれたと思い、「カリ」と答えた。それが料理名として広まったのだと。
さて、「カリ(カレー)」といえばインドなのだが、インド文化というのは、「多様性を許容し、ゆるやかな統一性がある」とこの記事の中では評している。
料理にしても、地方や宗教によって様々なバリエーションがあるものの、スパイスで味付けしてミルクも多様する「インド料理」としての統一性は保たれているのだと。
さらに記事は言う。
カレーの本質は「融通無碍(ゆうずうむげ)」なところではないか。
言わば、何でもありなのだ、と。
なるほどカレーほど、作り手によるバリエーションを持った料理はないだろう。
具材は、肉あり、(肉も豚、牛、鶏 とある。)さらに野菜にしても、じゃがいも、にんじん、玉葱から始まって、茄子やらオクラやら、本当に「何でもありなのだ。」
確かに、カレーという「統一性」を持ちながら、「多様性」を許容しているのである。
この「融通無碍」という言葉、とても好きな言葉だ。
「考え方や行動が、何ものにもとらわれず自由であること。」である。
このような生き方を是非したいものである。
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