七十過ぎのおばあさんに「ため口」の意味を聞かれたのだが、「ため口」は昔から有る言葉ではないのか?
ということである。
そこで国語を生業としている私は、すぐに語源辞典を引いてみた。(エライ、エライ)
「ため」は博打用語で「ぞろ目」をさした語。
1960年代から、不良少年の隠語として「五分五分」の意味で使われるようになり、「対等」や「同じ」という意味も表すようになった。さらに、「同年」や「同級生」を言うようになり、同い年の相手に話すような口のきき方を「ため口」というようになった。
これらの語は、1970年代後半から1980年代にかけて一般の若者も使うようになり、現在、「ため口」に関しては、若者以外でも広く用いられるようになっている。
なるほどね。
おばあさんには分からないはずである。
「ため口」が世の中に広まってきたのは割と近い過去であって、、それほど昔からあった言葉ではなかったのだ。
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