今はあまり見かけなくなったが、ジャズ喫茶というジャズを聴くための喫茶店がある。いやあった。
東京神田神保町の「響(かつて、村上春樹夫人がアルバイトをしていたそうである。)」、新宿の「ピットイン」や「木馬」、渋谷の「ジニアス」、吉祥寺の「メグ」、いろいろ思い出す。
東京は勿論だが、京都にも有名なジャズ喫茶があって、京都に出かける目的のひとつが「京都でジャズを聴く」ためでもあった。
「しあんくれーる」とか「インパルス」とか「YAMATOYA」。
懐かしい名前がすぐに浮かぶ。
それぞれが、かなり強い個性を持った喫茶店でもあった。
また、沼津にも「ハニー」という店が、昔のマルサン書店本店にほど近い所にあった。学生の時にはこのジャズ喫茶に随分入り浸ったものだ。
入り口を入ると、耳をつんざくようなヴォリュームでスピーカー(大抵がJBLとかALTECの30センチ以上のウーハーを持っていた。)が鳴っている。
これは日本独特の文化であるという。
確かに、ここに来る客は「喫茶」するために来るのではなく、「ジャズ」を聴きに来るのだ。
したがって、ここで、おしゃべりをしようものなら、気難しそうな店主にすぐに注意された。
さて、ある週刊誌によると、このジャズ喫茶が最近やや復活してきたという。
あまり利益が期待できそうもない喫茶店なのに、世の中の風向きが少々変化してきたのだろうか。
I君、新潟にも「喫茶スワン(新潟市中央区西堀通4番町819)」というジャズ喫茶があるそうですぞ。
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