元三(がんざん)慈恵大師良源上人(元三大師・912~985比叡山延暦寺の中興の祖)は仏教各宗の寺院や神社で行われている「おみくじ」の創始者である。そして、元来「おみくじ」には吉凶7種類があるそうだ。
それは次の7種類である。
凶 ・ 絶 対 に 新 し い こ と を す べ き で は な い | 焦 る と 却 っ て 凶 を 招 く | 末 小 吉 ・ 忍 耐 を し て 時 節 の 到 来 を 待 て | 忍 耐 を し て 時 節 の 到 来 を 待 て | 末 吉 ・ 芽 が 出 な い | 天 命 に 気 を つ け よ | 半 吉 ・ 吉 よ り も 思 う に 任 せ ず | 喜 び も あ る が 苦 労 も あ る | 吉 ・ 可 も な く 不 可 も な く 普 通 | 将 来 性 が あ り 希 望 が 持 て る | 小 吉 ・ こ れ か ら 大 吉 に 向 か う | 落 と し 穴 に 注 意 | 大 吉 ・ 思 い 通 り に 物 事 が 運 ぶ が 油 断 は 禁 物 |
ウーン。
どのような過程を経て「おみくじ」が出来上がったのかは定かではないが、おそらく寺や神社への参詣を促すための、ひとつの手段ではなかろうか。
これを見ると、大吉から凶まで、その意味を正確には理解していなかったような気がする。
また、元三大師は角(つの)大師ともいわれている。
伝説によると、都に疫病が流行った時、良源が鬼の姿になって、疫病神を追い払った。これが起源となって、以後角大師の護符が比叡山の麓の坂本や京都の民家に貼られるようになったのだそうだ。「角大師」の護符が上の絵。
今ふっと思い出したのであるが、滋賀県を旅行した時に「大津絵」というのがあった。その時の絵の中に、この「角大師」があったような気がする。
何となく恐ろしく、またユーモラスな絵だ。
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