2013年2月26日火曜日

命の授業

昨日、テレビの深夜番組を見ていると、なかなか鋭い切り口のドキュメンタリーをやっていた。
 それは、ある県の(福岡だったような気がするのであるが)農業高校の話。
 ここでは、三年生になると一人一羽のニワトリを卵の時から育てあげ、面倒をみる。
ドキュメンタリーは一人の女子高校生を追って、彼女がニワトリの世話をしている様子をみせる。
 たまたま彼女のニワトリは足が悪く、彼女も必死になって世話をする。またニワトリの方も彼女に対して全幅の信頼を置く。
 ところがである。
この学校のルールで、育てあげたニワトリは、最後に必ず肉用に処分されるのである。
その処分には二つの方法があって、食肉業者に渡すか、自分の手で処分するか、本人が選択をしなければならない。
彼女にとってこれ程辛い選択はないだろう。
結局、彼女は自分で処分する方を選択するのであるが、生命の大切さを自覚するのに、これ程素晴らしい授業はないように思えた。

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