2024年7月20日土曜日

清少納言の和歌

昨日は紫式部の百人一首に掲載されている和歌を挙げてみたのだが、今日は式部のライバル清少納言の掲載和歌を挙げてみる。

「夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の関はゆるさじ」

夜の明けないうちに、鶏の鳴きまねで人をだまそうとしても、あの函谷関ならばともかく、この逢坂の関はけっして許さないでしょう。ーだまそうとしても、私はけっして逢うことを許しませんよ。

これは、たわむれを言ってきた藤原行成に対しての返歌である。

(函谷関とは、中国の戦国時代に斉の国の孟嘗君が、秦に使いして捕らえられたが、部下に鶏の鳴きまねをさせて、一番鳥が鳴かなければ開かない函谷関を夜中に開けさせて通り抜け、無事に逃げ帰ることができたという、抜けるのが難しい関所のこと。) 


 

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