2021年5月9日日曜日

ストレイ・ドッグ

「新作・準新作、一本百円」というコマーシャルに釣られて、久しぶりのビデオレンタル(正確に言えばDVDレンタル)、三本の映画を観た。

一本目は、「ストレイ・ドッグ」、二本目がリュック・ベッソン監督の「ANNA」、そしてシルベスター・スタローンの「ランボー ラスト・ブラッド」である。

特に面白かったのが「ストレイ・ドッグ」であった。

(あらすじ)LA市警の女性刑事エリン・ベル。若き日の美しさはすでに遠い過去のものとなり、今は酒に溺れ、同僚や別れた夫、16才の娘からも疎まれる孤独な人生を送っている。ある日、エリンの元に差出人不明の封筒が届く。17年前、FBI捜査官クリスとともに砂漠地帯に巣食う犯罪組織への潜入捜査を命じられたエリンは、そこで取り返しのつかない過ちを犯し、捜査は失敗。その罪悪感が今なお彼女の心を蝕み続けていた―。

要は、かつての恋人を殺された女性刑事が復讐を果たすという、昔懐かしい設定なのだが、見どころは何と言っても主演の「ニコール・キッドマン」である。老いぼれ刑事というのはよくある話だが、ここでは老いぼれは老いぼれでも、女性老いぼれ刑事なのだ。

男性・女性を差別する気はワタシにはさらさらないが、女性老いぼれ刑事というシチュエーションが、この映画の眼目なのではないかと思われる。さらに昔「誘う女」とか「アイズ ワイド シャット」などで、知的で冷酷な美人というイメージを残してきた「ニコール・キッドマン」がメイクの成せるワザとはいえ、本当に老いぼれ、やさぐれ刑事を演じている意外性、これだけでこの映画を観た価値はあったと思う。

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