「五月闇」とは梅雨時のころの鬱蒼とした暗さをいい、昼間の厚い雲に覆われた暗さでもあるが、月のない闇夜のことでもある。
藤原道長の栄耀栄華を描いた歴史物語「大鏡」の「肝試し」という話の中では、藤原三兄弟(道隆・道兼・道長)が花山天皇に命じられて、「五月闇」の夜中に「肝試し」に出かけるシーンがある。
この話、道長がいかに勇気のある人物であるかをコマーシャルする話であるが、兄貴二人のあまりにも臆病な描き方を考えると、どうも事実は怪しいような気がする。
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