「るろうに剣心」という少年漫画がある。
少年漫画というよりもアニメと言ったほうが適当なのかもしれぬ、またこの漫画は実写版として、映画でも人気のある漫画でもある。
さて、この主人公の「剣心(緋村剣心)」と言う人物、過去には「人斬り抜刀斎(抜刀斎の斎は神の意があり、抜刀術に優れた者ということで抜刀斎と言われたそうだ)」として世に恐れられていたのであるが 、その後「人斬り」をやめ、「逆刃刀(さかばとう)」という、刃とミネを逆にしたものを携え生きている。
何でも、この主人公のモデルは、幕末期実在した人物である「河上彦斎(げんさい)」なのだと、当時は、政治的な背景をもった「人斬り=暗殺者」が何人かいて、「河上彦斎」もその内のひとりである。彼の関わった有名な事件は「佐久間象山暗殺」なのだそうだ。
「人斬り」と言えば、当時は四大人斬りという人物がいて、薩摩の中村半次郎、同じく田中新兵衛、土佐の岡田以蔵、そして肥後の河上彦斎である。皆、腕の立つ「人斬り」であったが、史実を調べてみると、最後はどうも幸せではないようだ。
まあ、当時は世の中のためという志があったのだろうが、今では「殺人者」であり、なかなか通用しないだろうなあ。
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