図書館から借りてきた「お寺さん入門」という本を読んでいると、あのトンチの一休さんについて書かれている部分があった。
一休は室町時代の臨済宗の僧侶である。
後小松天皇の私生児として生まれ(へぇー、一休さんは天皇の子だったんだ)、六歳で仏門に入り二十五歳で大悟した(悟りを開くこと)。
以後は市井に入り、庶民とともに生きている。
晩年、朝廷の命により大徳寺の住職となり、応仁・文明の乱で衰亡した寺の復興に努めた。
一休の面白いところは、「飲酒、肉食、女犯(にょぼん)など破戒的な行動をとり、自由奔放に過ごした(どうもこれは、腐敗した禅林界への痛烈な皮肉であるらしい)」と、あるところだ。
今でも「一休さん」として語り継がれているのは、おそらく型にはまらない生き方が後の人々に支持されたからなのであろう。
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