先日、YOASOBIの「夜に駆ける」について触れたのであるが、昨日の夕刊の囲み記事に、大阪市立大学教授、増田聡氏の「夜好性」たちの心象風景というタイトルでYOASOBIを始めとする目新しいグループについての面白い論文が載っていた。
ここにその論文をまとめてみる。
最近のアンダーコロナの生活において、われわれはネット越しのコミュニケーション様式に慣らされており、さらにネット越しの生活はヒット曲の様相をかえつつある。
ここ半年でヒットチャートに目立つのは、ヨルシカやYOASOBI、ずっと真夜中でいいのに、をはじめとする、目新しいグループたちだ。
彼ら、彼女らには共通点が多い。
いずれもボーカロイド音楽シーンが出自で、ネット上での音楽活動を基盤に持つ。
また匿名性が高い活動も特徴的だ。
ミュージックビデオではアニメーションが多用され、歌手の姿が前面に現れることはない。
女性が歌う歌詞の主語はほとんどの場合「僕」であり、歌手のキャラクターよりも歌の物語性や心象風景が強調される。
名称からの連想で「夜好性」とも称されるこれらの匿名グループのファン層の中心は、ネットで音楽に触れてきた若い世代だが、このような音楽の受容を大きくしたことは想像に難くない。
以下、もう少しこの論文は続くのであるが、今日はここまで。
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