富士吉田のほうまでフラフラでかけてみた。
目的は富士吉田の「吉田うどん」あるいは「クーロンヌという美味しいパン」である。
このどちらかを昼食にしようと思って出かけた。
富士吉田に着いた時間が、やや早かったからか、うどん屋はまだ開いておらず、「今日クーロンヌ」と決め、パン屋に行くことにした。
さて、「クーロンヌ」については後日書くことにして、左の富士山の写真について説明したいと思う。
今日撮ったこの写真、意識はしていなかったのだが、写真右の真ん中ほどに「農鳥」が写っていたのである。
「農鳥」とは富士山に現れる「雪形」の鳥だ。
例年、富士北麓の田んぼに水が引かれる頃に見える鳥、地元の人々は、こんな富士山の雪の変化を見て、「そろそろ田植えの頃だ」とか、「今年も農鳥が出たから豊作だ」などと農作業の目安としてきたそうだ。
この「農鳥」のように残雪の形を動物などに見立てて呼ぶ風習は古くからあったが、現在は、この残雪の形を「雪形」(ゆきがた)と呼ぶ。
「雪形」は雪の多い地方の山では一般に見ることができ、それぞれ富士の「農鳥」のようにその地方の季節を知らせる目安となっているが、現在は農事よりも、その形を楽しむ季節の風物詩となっているそうだ。
富士北麓でも「農鳥」は季節の代表的な風物の一つとして親しまれ、毎年、その時期になると新聞紙面に紹介されたり、人々の間で「今年も農鳥が来た」と話題になったりしているということである。
へー、そうだったんだ。