書の素人には興味のない名だが、書道を齧ったことのある人だったら、ほぼ全員馴染みのある書家が、顔真卿(がんしんけい)であるそうだ。
現在、上野の東京国立博物館平成館において、この顔真卿の日本初の展覧会が行われている。
ワタシも数年前までは、顔真卿とはまったく無縁であったのだが、書と写真のコラボレーション展を始めてからその名をしっかり自覚するようになった。
と言うのも、展覧会のパートナーであった書道教師が、顔真卿の凄さについて十分に説明してくれたからである。
また、札幌で知り合いになった友人も学生時代、書道部に属しており、顔真卿の書を手本にしたそうだ。
現在上野では、祭姪文稿(さいてつぶんこう)という非業の死を遂げた従兄とその子への思いをつづった追悼文の草稿が展示されている。
一言でいうと「雄渾」、感情がほとばしっている書だ。
「書だ」なんていう資格はまったくないワタシだが、それなりに凄さは感じることができるのである。
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