2018年8月14日火曜日

倜儻不羈(てきとうふき)

週刊誌に「司馬遼太郎と宗教」という特集があり、その中に「新島襄」のことが書かれていた。
あの、クリスチャンであり、同志社大学を創設した人物である。
彼は上州(群馬県)の安中藩士で江戸詰めの父の元に生まれた。
彼自身江戸っ子であり、好奇心の強い少年であったという。
その好奇心から自由な国アメリカにあこがれ、アメリカに渡る。

転機はアメリカの神学校に在学中、日本から来た「岩倉使節団」の通訳・秘書をつとめ、木戸孝允と知遇を得たことである。
やがて日本の戻った彼は、木戸を尊敬していた長州出身の植村正直京都府知事、またそのブレーンであった山本覚馬(大河ドラマ「八重の桜」に登場・妹の八重は後に新島の妻となる)たちに支えられ、同志社を創設することとなるのである。

さて、この新島襄は46歳で亡くなるのであるが、その遺言の中に次のような言葉が使われている。
「倜儻不羈(てきとうふき)の学生を育てなさい。」

「倜儻不羈」の意味は「才気に優れ、信念と独立心を持ち、安易に他人に左右されないこと。」

「倜儻」
①独立して他から拘束されないこと
②才能が優れているさま

「不羈」
①自由を拘束されないこと
(「羈」とは馬のの手綱のことである)

うーん、教育者の端くれであるワタシにも、ナンか心に響く言葉だなあ。

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