偶然であろうが、朝刊と夕刊に日本のジャズ関係の記事があった。
朝刊の方は、フリージャズのサックス奏者、坂田明のこと。
三十数年前に、山下洋輔トリオから独立して最初のツアーをした1980年以降、東日本ツアーの際には、必ず岩手県大槌町のジャ喫茶「クイーン」や、一関市の「ベイシー」でライブを行なっているそうだ。
坂田明いわく「大槌町みたいな漁師町でライブをやるとね、80歳くらいのばあちゃんが最前列で身体揺らして聴いてくれる。人の濃さがちがうんだ。」
そして夕刊には、日本の最も東、北海道根室のジャズ喫茶「サテンドール」のこと。
この店に集う人が中心となって、渡辺貞夫とか日野皓正等々、日本のトッププレイヤーを招いたということである。
「雪に半年近く閉じ込められてしまうような、最果ての街がジャズで熱くなるんです。」サテンドール店主の言葉である。
ジャズの源流がアフリカであることを考えると、当たり前といえば当たり前のことかもしれない。
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