2016年12月15日木曜日

杜陰(もりかげ)


N西の同窓会を「杜陰(もりかげ)同窓会」という。
なかなか素敵な名前ではあるのだが、この「杜陰」の「杜」の意味がよく分からない。

「杜」とは辞書で見ると、「森」と同じとある。
では「森」とは何か?
「森」とは、「遠くから見ると濃い緑が盛り上がって見え、近づいて見ると日のさすことがほとんど無い所の意」のことらしい。
また、まわりに比べて際立って高く大きな木が茂っている所でもある。
さらに、わが国では、多く神社や旧家が有って、その一帯が四辺から顕著に区別されるところともある。
(わが国では云々の意味は、如何にも三省堂の明解国語辞典らしい意味だね。)

要するに、「遠くから見ると、高く大きな木が濃く茂っている」所なのだ。
これが「杜」である。
しかしながら、N西のある場所はどう考えても「高く大きな木が茂って」いる場所ではない。
すぐ傍にあるのは「千本松原」という「松林」ではないか。

もっとも「杜」というのは、古来「神の来臨する」所らしいので、N西の生徒は「神」と考えるとツジツマがあうのかもしれないね。

(写真は富士吉田の漣神社)

後日談。
「杜陰」の「杜」はやはり神社であった。
かつてN西が立地していた場所は、現在の山王神社の近くであったという。
現在のように海の近くではなかったのだ。


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