2016年5月24日火曜日

ストレート アヘッド

「Straight ahead (ストレート アヘッド)」というジャズでよく使われる言葉がある。

この言葉の辞書的な意味は、「まっすぐな、正統な、正統派の、直向きな」などの形容詞であるらしい。
ジャズでも「正統派の」の意味で使えばその通りなのであるが、アメリカでは「Straight ahead」というと、「フォー・ビートのジャズ」という意味が当たり前だということだ。

ジャズはフォー・ビートに決まっているじゃんか、と思っていた私にとって、「フォー・ビートのジャズ」とは、実に妙な言葉に思えた。
しかしながら、どうもこの言葉が出てきた背景には、1960年以降に「ジャズロック」とか「フュージョン(混沌)」とか、フォー・ビートのジャズとは異なるタイプのミュージックが出てきたことがあるようだ。
フュージョンタイプの音楽が世の中を席捲し始めた時に、これではイカンと思ったプレーヤー(ウィントン・マルサリス等)が「伝統的なフォー・ビートのジャズをしっかりやろうぜ。」と言ったかどうか分からないが、何はともあれ、このあたりからこの言葉は使われるようになったという。

つまり、「Straight ahead」とは「いかにもジャズっぽいジャズ」ということにでもなるのでしょうかね。



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