明日は土曜講習。
漢文において、「説苑(ぜいえん)」劉向を講義する。
「説苑」の「説」は「遊説」の「説」と同様「自分の意見や考えを相手に説く」という意味である。
また「苑」は「ものが集まるところ」という意味。
この本は、世俗の乱れや政情の腐敗を憂慮した前漢末期の学者・劉向が天子を戒めることを目的として編んだ書物である。
今回はその中から、趙襄子という男が孔子に対して「何故、先生の考えは広く理解されないのか。先生の道は、世の中に通用するものですか。」と、かなり無礼な質問をするところ。
孔子は襄子の質問を無視するのだが、弟子の子路が孔子に代わって、こう答える。
「あなたがお尋ねになったことは、ちょうど枯れ草の茎で鐘をつくようなものですよ。(あなたの質問は応じようがない。答えるに値しないものだ。)」
うーん、教職を生業としているものからしてみれば、チョイト冷たい回答だよね。
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