先週の小論文指導において、玄田有史の「仕事なかの曖昧な不安」という静岡県立大学の評論文問題を解いた。
本文の趣旨をまとめながら紹介してみたいと思う。
大人の多くは、最近の若者について「働く意識が弱くなった。」「辛抱できなくなった。」「ちょっと叱るとすぐにやめてしまう。」と嘆いたりする。
このことについて、居酒屋で大人が嘆くのは、その人の自由である。でもそれを政府が言い出すようになると話が違ってくる。フリーターを増やさないために若者にもっと職業意識を植え付けようと、学校で社会奉仕を義務付けたり、インターンシップで職業体験をさせたりする。
(ここで筆者は言う。)
このような職業体験で「仕事っておもしろい。」と思う若者がいたら、これは気持ちが悪い。
職業意識を変えてフリーターを」なくそうというのは、あまりにもムシがよすぎる。
フリーターや若者の転職が増えるのは、一部は意識の問題があるかもしれないが、本質は不況のせいである。
・・・・と。
うーん、なかなかおもしろいぞ。
次回にはまたこの続きを紹介しよう。
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